ざっくり言うと、
- 近年、ニュースの定義が難しくなったと思う。
興味関心があれば(編集者や記者にとっては“ツマラナイ”と見向きもされない)プレスリリースすら、読者にとってはオモシロい“ニュース”になることがあるようだ。 - スマホで簡単に情報にアクセスしたり、SNSでシェアすることは、その“拡散”の後押しとなっていると感じる。
- 「“TPO”に合わせて、読み手にとって“面白い記事”」をプレスリリースとして書いてみるというアプローチができるのではないだろうか?
という話を今日の日報としたいと思います。
以下は、お付き合いくださる方に感謝しつつしたためます。
さて、株式会社C-drivenでは、プレスリリースの作成・配信代行もお受けしております。現在、プレスリリースの配信といえば「News2u」「PR Times」などが配信会社として挙げられますが、そのプラットフォームを利用して、リリースを代筆し、配信までやる、という感じですね。
ただ、プレスリリースというのは、割とフォーマットが決まっていて、文章を書くのが苦手でも何度か書いているうちに慣れてくるものだったりします。
そのため、私どもが提供しているサービスには、リリースの書き方や勘所をレクチャーしていく、という一面もあります。なるべく自分たちの製品やサービスは自分たちでリリースを出した方が良いんじゃないかな、と考えておるわけです。
一方、配信先(媒体社)によってはいまだにFAXで受信していたりするので、リリース紙面のレイアウトやフォントのつかい方など、こだわりだすと奥深かったりします。今日はその話はさておきますね。
くだんのクライアントさんは新商品の紹介にプレスリリースを活用したい、ということだったので当初はお作法に則って書いていたのですが…。
ある日のレポートMTGの席。
アイスブレイクの途中だったかと思うのですが、
「最近リリースからサイトに人が来るようになったんですが、リファラーを見ていると流入元は情報系アプリとか、どっかのブログなんかが目立つんですよ(有名ドコロの媒体社から流入がない、というコトでもある)」と、ひと言。
このひと言である仮説がひらめきました。
さて、ここで、それまで考えていたプレスリリースが世に出る流れについてばくっとまとめたいと思います。
●王道ルート
プレスリリース配信→媒体各社が見る→ネタが良かったら記事になる→記事が読者(生活者)に触れる
●特別ルート(※老舗の企業などなら使える。お付き合いルート)
プレスリリース配信→媒体社のうちの仲良しの記者に「流したよ」とお知らせする→ネタが良かったら記事になる→記事が読者(生活者)に触れる
※流したよ、が流すよ、となる場合もあるそうです。一部解禁ってやつですね。
●新☆王道ルート
プレスリリース配信→ポータルのニュースサイトに掲出→ユーザーが見る(→ネタに目を引かれた読者がブログのネタやSNSなんかで拡散してくれてさらに別なユーザーに見られる)
※このルートの亜種として、情報サイトに(そのままのカタチだったり、記事化したりして)掲出→有償で“注目されるようにする”というのがあり、これがステマやノンクレジット問題を生む温床になっているようです。
このあたりは早晩クリアになると思いますし、そうなるべきだと考えます。閑話休題。
新☆王道ルートはまさにネタ次第なので、媒体社に取りあげられるのと同じくらい難易度が高く、そもそもリリースから流入がある、なんて偶然の産物だと思っていたのですが、ひらめいたらやってみよう、というもんですよね。
【仮説】
新☆王道ルートは可能性を秘めている。そして、もしかすると、配信先を見極め、さらにそこのトーン&マナーに則した文体にしたら反響が増えるのではないか?
【実験概要】
ちょっとお作法をムシして、モノトレ系の読み物っぽくプレスリリースを書き、リリース配信先もリファラーを参考に選定してみる。
今まで、「取りあげられないことは分かっているけど、アタればデカいから撒いておこう」と配信していた媒体社への配信をあえて止める。
【結果】
反応はいい。目に見える、という意味で。
これはリリースそのものの出来不出来という話だけでなく、そもそも商品力が高かったことや、その他さまざまな要因が考えられるのですが、この結果は、
- 大穴狙いで有名ドコロの配信社にリリースを配信するのは止めてもいいかもしれない
- 「プレスリリースは、『新発売!』みたいなお知らせ要素で終わらせるのではなく、読み物として耐えられるものであった方が広がりが見られる可能性がある
という視点を持たせてくれる、貴重な経験となりました。
これは別な場面でも、プレスリリースを戦略的に活用する上で検討に値する手法のひとつではないかと考えています。プレスリリース、奥が深い!!
ということで、プレスリリースの配信代行もやっているよ、というお知らせでした。
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今日はこのあたりで。ありがとうございました。