うっかりしていましたが、おかげさまで株式会社C-driven(←シードリブンと読みます)は先日より3年目に突入いたしました。
ここまで続けてこられたのは、皆さまのおかげだと深く感謝申し上げます。
C-driven 3.0も引き続きご指導ご鞭撻、叱咤激励いただけるよう「コンテンツマーケティングに資するコンテンツを作る会社」として日々訓練と鍛錬を続けて参る所存でございます。

で、弊社のタグライン的な扱いになっている「コンテンツマーケティングに資するコンテンツを作る会社」なのですが、「では、実際に何をしているの? 何ができんの?」というご意見を頂戴する機会がありまして……。弊社は事例集は公開しない主義なので、ちょっと概要だけでもまとめてみたいと思い筆をとってみました。
思えばブログ更新すんのいつぶりだって話です。

今回のブログ内容は、

  • 少ないわけじゃない!? 「弊社が事例集を出さない理由」
  • コンテンツマーケティングに資するコンテンツを作る、とは?
    〜コンテンツができ上がるまで〜
  • 本当のところ、C-drivenの事業概要は?
  • 仕事を受ける基準

こんな感じの内容です。ご笑読いただければ幸いです。

少ないわけじゃない!? 「弊社が事例集を出さない理由」

さて、多くの企業(特に制作会社は)「事例集をくれ」と言われることが多いかと思います。弊社もご多分に漏れずよくそのように言われます。
が、あれは一体なにを見たいのか、正直なところわかりません。よっぽどのことがない限り、「あなたの会社の課題は他の会社とは同じじゃないので、事例集じゃなくて一回打ち合わせしましょうか」というようにしています。

で、「なぜ、事例集を公開しないのか」について。これは、事例が少ないとか、事例集を作るのがめんどくさいとかではなく、ちゃんと意味があります。

弊社のスタンスとしては、ご依頼いただく内容や案件の根幹はすべてお客様のものと考えています(著作権を放棄しているわけではないので、そこまお間違えなく)。
たとえば、SNSアカウントの原稿にしても、オウンドメディアのブログ記事にしても、すべて「お客様から、そのブランドをお預かりしてできたもの」という発想が根底にあり、事例として立派に育ったとしてもそれはお客様のブランドがあってこそだ、と考えています。
要するに、「自分が0から10まで作ったわけでもないものを事例として公開するなぞおこがましい」ということです。

もちろん、ある程度案件が具体化したとき、参考事例として話題にしたりご案内することはありますが「これうちがやりました!」みたいなことは今後もあまり言わないと思います。
その根本を作ったのは、あくまで客先であり弊社ではないのです。

では、コンテンツマーケティングに資するコンテンツを作る、とは?

ここからが本論です。
そもそも「コンテンツマーケティングに資するコンテンツってなによ?」という話ですが、すごく雑駁に言うと以下のように表現できるかと思います。

「ある人にとって(意識下にあるかないかはさておき)役立つ製品・サービス・ソリューションがあるとする。しかし、その“ある人”はその製品やサービス・ソリューションを知らないでいる。一方それらの作り手自身も『だれが買ってくれるのか』本当のところはわからないでいる。
そこで、コンテンツは、ある人とある製品やサービス・ソリューションとの出会いを創出するためのエッセンスとして、また、ある人にとって『購買を決定するのために必要な何か』として存在するものである」

そうしたこともあり、弊社が考えるコンテンツの理想形は時間やメディアの別を超えて読み手の役に立つものだと考えています。
もっと具体的に言うと、ブログ記事として作って、SNSに活用したりリーフレットなどに転用されたり、メルマガで発信されたり、ネイティブアドとして活用されたりする(そのように利活用できる)コンテンツこそ「(C-driven的)良いコンテンツ」というわけなのです。

コンテンツマーケティングに資するコンテンツができるまで

では、弊社では企業の皆さまから相談をいただいてからコンテンツをどう作っていくかというと、という話を少々ご案内したいと思います。

まず、それが求められているかどうかはさておき、製品やサービス・ソリューションの特性やらをヒアリングしたり論文や調査情報を当たってみたりしながら、現状で企業側で設定されている“見込み客”の情報と重ね合わせて情報を整理をします。

次に、“見込み客”がどんな人なのか、深堀していきます。
たとえば、どんな年代で、どんな社会環境で育ってきたのか、どんなことが判断基準になりやすいか、なぜこの人がこれを求めるのか…。

ほかにも細々とありますが、そうした「バイヤーペルソナ」をしっかりと設定していきます。
この時間が実は一番楽しかったりします。
この作業については企業側と一緒に進めていくこともあれば、こちらで作成してチェックしてもらう場合もあります。(個人的には一緒に進めた方が精度が高まるのでオススメしています)

さらに、「では、この人はある製品やサービス、ソリューションを購入するまでの間、どんな思考の変遷、迷いや不安、どんな『社内報告』を求められるか」などを想定していきます。
これもなかなかに楽しい時間です。
バイヤーペルソナがしっかりしていると、ここを考えるのがとてもスムーズになります。

そして、いよいよ「ある人」が抱える課題を解決したり、参考になるであろう「コンテンツ」はどんなものかを考え始めます。

「コンテンツマーケティングに資するコンテンツ」ができるのは、ここまでのプロセスを経た「結果」と言えます。(なお、作ったコンテンツが『正しく機能するか否か』は別問題です。ここから次のステップがあるのです。それはまた別な機会に。)

と、ここまでの流れを見ると、「それってすっごいデキるセールスパーソンがやってることじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。私もそう思うことがよくあります。
セールスとマーケティングが別部署であるのは、いがみ合うためではなく、連携して成果を残すため。昨今、消費側は「自分で調べて自分で買う」と言われますが、そういう状況だからこそ、購入に至るまではマーケティング側が頑張って、セールス側はクロージングから始まるエトセトラに注力するべきなのではないか、と思うのであります。

少々話はズレましたが、要するにコンテンツマーケティングに資するコンテンツを作るということは、「ある人がある製品やサービス・ソリューションを購入するために『必要なもの(情報)』」を作ることと同義であるとも言えるでしょう。
それはまるで、バイヤーペルソナと対話するようなイメージです。

で、本当のところC-drivenの事業概要は?

「コンテンツマーケティングに資するコンテンツを作る会社」が何をやっているのか、おぼろげに輪郭をつかんでいただいたところで、もう少し具体的な話に踏み込んでいきたいと思います。
以下は弊社が実際に行っている仕事の概要です。

オウンドメディア運営支援

昨今、「自社で情報発信をしたい!」というニーズが高まっています。 弊社では、「何を目的にメディアを運営するのか」「誰に、どんなことを伝える必要があるか」「では、情報を求めてい るであろう人たちは、どんなときにどんな情報を欲しがり、その後どんなことを知りたがるか」といった多角的な視点で 掲載するべき内容を固める段階からサポートをし、メディア運営を全面的にバックアップしています。

SNSアカウント運営支援

SNSは最も着手しやすい情報発信手段です。 しかし、投稿頻度を高めたり、アクションしてもらえるような投稿を続けるにはファンの心理を読み解きながら丁寧に改善を繰り返すなど大変地道な努力が必要です。
自社に眠るコンテンツをどう魅せるか、どんなものを発信すればファンを喜ばせることができるか。弊社ではそうした視点で、コンテンツを作り出すお手伝いをしています。

営業ツールなどの制作サポート

マーケティング施策を行うことで興味関心を持ってくださったお客様に向けて、あるいはまだあなたの提供する製品やサービス・ソリューションはおろか、御社をしらないお客様に御社のファンになってもらうために。
営業ツールは非常に大切なものです。 オウンドメディアの運営やSNSアカウントの運営で培った手法を用い、営業ご担当者様の体験知をヒアリング等しながら、「物言わぬセールスパーソン」として活用できるツールの制作を我々はサポートしています。

ライティング講座

オウンドメディアのブログやSNSアカウント、プレスリリースなど、企業活動において「コンテンツを作る」機会は意外 にも多いものです。そのコンテンツが、会社の発展に貢献するためには「よいコンテンツ」を作るべきなのは自明のことです。
一方、自社ではそうしたことを専門にできる人材がいない、外注コストをかけるべきか悩ましい、といった問題もあることは十分に理解しています。そこで、弊社では「書ける人を育成する」という取り組みも行っています。

このほか、何のご縁か…
選挙の政策策定のお手伝いをしてみたり、省庁が実施したプロジェクトの事業報告書を作成するお手伝いをするなどの活動も行なっています。

参考記事▶︎
「認知症の医療介護連携、情報共有ツールの開発に関する調査研究事業」をお手伝いして「日本語だから言葉の意味は同じ」と思うことの危うさを知る
事業報告書は“お作法”があるので、もしこれでお困りになっていらっしゃる方はぜひご相談ください。

どんな基準で仕事を受けるか?

このように、ややごった煮感がある弊社ですが、実は案件をお受けするにあたっての「基準」があります。それは業種や業界、メディア(SNSか、webか紙かって意味のメディアね)といったことではなく、理念・信念に近い「基準」です。

弊社の「コンセプト」にも載せましたが、「超高齢社会」に向かう日本にある会社として、弊社はその社会に貢献することを最終的なゴールに設定しています。だいぶ大きく漠とした感はあるかもしれませんが、「一過性で終わるものではなく『5年先、10年先の社会に良い変化をもたらす取り組み』をサポートし、drivenしていきたい」と願っているわけです。

現在、弊社がお手伝いしている案件には、
「食を通じて“口福”を創造する商材やサービス」「人の生き方に関わるサービス」「明日の自分を勇気づけ活力の源になる商材」「未来を明るくすることにつながる発見」「これからのビジネスを考えるサービス」などなどがあります。

これらはすべて、依頼主はもしかしたらそんな風には考えていないかもしれませんが、少なくとも弊社としては前述の基準に照らし合わせて、お手伝いしたい! と感じたものばかりです。
そしてこれからも、そうしたお仕事を続けていくことが、C-drivenの存在意義なのだと考えています。

本当のタグラインである「Drive your “C”!」の”C”は、文字通り“コンテンツ”であり、カスタマーであり、クライアントでもありますが、最終的には「満足した状態にある」ことを目指したいと考えておる次第です。

ということで、3年目もどうぞよろしくお願い申し上げます!

C-drivenの存在意義を問い直し、3年目に向かう
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