自社の日報より、お客さまの原稿優先です! と言いつつ、本日の日報です。
今日の話をざっくりお伝えすると、
- いざ、記事を書こうとしたときに、「何が大事か。ここで何を伝えるべきか」を考えることは非常に重要。
- 「それは分かっちゃいるけど、文章が書けない、途中で止まってしまうという場合の多くは「全部盛り」になっている
- ある記事において「どこまで書くか」を判断するための基準として「ペルソナやカスタマージャーニー」を活用しよう
では、ここからが始まりです。ちょっと長いので、お時間があるときにでもお楽しみくださいね。
さて、先日「書くことが苦痛…でも逃げちゃダメだ!というアナタへ」という記事で、「コンテンツマーケティングをやることになって、自分もブログを書くことになったけど…正直、ぜんっぜん自信ない!」という方にも「Dead or Write」と思い詰めずに文章を書くためのテクニックのエッセンス部分をご紹介しました。
もし、参考になった、という方がいらっしゃったら嬉しい限りです。
そこで今日は、「書ける。けど、なんかしっくりこない!」という方に向けて、もうひとテクニックご紹介したいと思います。
さて、株式会社C-drivenでは、BtoBやBtoCの様々な業種の製品やサービスについて、コンテンツマーケティングに資するコンテンツの制作を行っています。
なかには、「この仕事をしていなかったら、このプロジェクトに出会わなかったら、生涯こんな知識に接することはなかっただろう」と、ひとりで感動するようなものもあります。そうしたネタに触れるたびに、まったく世の中には賢い人がおるわけだ、と思うものです。
が、感動するだけでなく、私としては、そうした賢い人たちが「時間と知識と、そのほかステキなもの」で作り上げた製品やサービスを、それを使うことで「より良くなる」と感じてくれるであろう人に、最終的にはご納得のうえ購入していただけるようにアシストするコンテンツを制作しなければなりません。
となると、当然のことながら、その製品・サービスの知識を身につけることは必須であり、それらが生まれるに至るまでの社会的課題や背景、これまでの進化の過程etcを理解する必要があります。
場合によっては、立場を変え、見込み客側の心の機微みたいなものを追体験する必要もあるでしょう。さらに、特にBtoBであれば、見込み客の後ろ盾(上司などの最終決済者)についても考えを巡らせる視野の広さも求められます。
(そこまで完全に妄想想像するのはかなりムリな話ですが…)
要するに、1本の記事を書き上げるためには、知らなきゃいけないことが「山盛り」にあるわけです。
で、そんな知らなきゃならないことを何とか頭に詰め込んで、「さあ、原稿だ!」と執筆作業を始めようとすると、多分この状態では確実に筆が止まります。100%です。うん、多分。
なぜかというと、ネタが盛り盛り状態になっているから。
こうなっている文章は、たとえ自身で読み返しても「ほんで、これ読んだら何が分かるんよ?」となってしまうことでしょう。
もしあなたがこういう状態になったら、その文章をムリに進めようとするのではなく、一度思い切ってdeleteすることをオススメします。
清々しく、潔く、全部消去です!
悲しいことに、いくら頭で「これは盛り込みすぎだ。削除しよう」と思っても、ヒトは「せっかく書いたのに…もったいないな…」と思うものです。
そこからの立て直しは相当難しいです。
また、最初に書いた文中にある「自分が初めて見聞きしたこと、自分自身が気になること」に再度意識が向いてしまい、やっぱりネタの軽重のバランスや重心の置き方を間違えて堂々巡りに悩むことになりかねません。
なんとなく経験がある、という方は意外と多いのではないでしょうか?
こうした原稿は、何とか脱稿にこぎ着けたとしても、そのテーマについてよく知る人が読めば「あ、この筆者は情報の整理ができておらず、ネタに振り回されているな」と直感的に伝わってしまうものです。
(そこまで読まないかもですが…)
恥ずかしながら、告白しましょう。
実は先日、それを痛感する“機会”がありました。
もう3年以上参加させていただいているプロジェクトの過去の記事を読み返す機会があったのですが、当時より分かる部分が増えたからこそ、
「あー、ここの踏み込み方がアマいな」
「ここよりこっちの方が重要なんだけどな」
「この製品だったら、ペルソナ的にはここがもっと知りたいんじゃないかな」などなど…、気付くことが多いわけです。
文章としては成立しているけど、結果的になんかこう…「これをもっと知りたい」と思えない記事になってしまっている感があるんですよね。
本当なら「もっと知るためのアクション」をしてもらわないといけないのに、その役割を果たしきれていないような…。「物足りない感じ」が残ってしまうわけですね。
では、ネタに振り回されないで「もっと知るためのアクション」に繋がるような整理されたコンテンツを作るにはどうすればいいのか…。
いろいろ考えてみたのですが、
見込み客のことを考え、伝えるべき情報を精査できるようにするためには、ペルソナ作ってカスタマージャーニーを踏んでいくことが最良だと思います。
これらを羅針盤としていれば、少なくとも
「何となくこれは後で扱えばいいか」とか、
「これは自分的には大切ではないと思うので、触れなくてもいいか」
というようなまったく論理的ではない判断をすることはなくなります。
そういう意味で、ペルソナとカスタマージャーニーって、とっても偉大ですね。
「そうか。頑張って作ったコンテンツがしっくりこないのも、自分の文章が納得したものにならないのも、全部ペルソナとカスタマージャーニーがないせいか! じゃあ、作ってみよう」という気分になった、という方がいらっしゃるかも知れませんね。もし、これを機会にあなたが初めてペルソナやカスタマージャーニーを作るのならば、それは文章を書きやすくなるのはもちろんですが、改めてお客さまと向き合う機会にもなることでしょう。
作っている最中や作り終えて、実際のお客さまを前にすると、「あ、この人、あのペルソナっぽいなー」なんて連想することもあると思います。
作ったものと実際のお客さまを対比したり重ね合わせたりして、さらに「見定めるべき見込み客像。見込み客のギモンや不安に思っていること。知りたい情報」が鮮明に浮き上がってくるような感覚に感動することもある…かも知れません。
そして、きっとそれは、マーケティングの確度を高め、セールスの質を上げることに繋がることでしょう。そうすると、営業部門とコーポレート部門が仲良く打ち合わせをする場面が増えるかもしれませんね。
でも、もし作成過程で煮詰まったり、初めの一歩でつまずいたら、ぜひご相談ください。意外と、何にも知らない第三者がいると、スムーズに進むことだってあるかもしれません。
「ペルソナ、カスタマージャーニーを作ったけど、あんまり活用できていない」と感じる方、作ったあとの活用の仕方が想像できない、という方もぜひご相談下さい。
一緒に肉付けしながら、コンテンツの骨子(コンテンツマップ)を作っていきましょう!
はい、今週はここまで。ありがとうございました。